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楊さちこの季節のコラム

梅雨時期の体調管理方法

2020.06.02

気象や環境と病気の関係を研究する学問を「生気象学」といい、19世紀のドイツの生気象学者が気象と病気の関係を科学的に分類しました。さかのぼると、はるか古代ギリシア時代から、気象の変化は病の原因になると信じられており、中医学でも1000年以上昔から気温や湿度の変化と体調の関係が重視されています。

天気が悪くなる前に「関節痛」や「古傷がうずく」

低気圧が近づくと関節痛、神経痛や腰痛が悪化し、移動性高気圧が通過すると喘息発作が増えるなど、昔から気圧の変化が我々の身体に影響を及ぼすことは一般的に知られています。
最近は研究がすすみ、“気象の変化”が身体に直接影響したり、持病が悪化したりすることを「気象病」、“天候の変化”により気になったり、強くなる痛みを「天気痛」と呼ぶようになりました。

気象病の主な原因は、気圧の変化

気圧が低下(変化)すると身体はその変化に順応しようとするため、速やかに血圧と心拍数が上昇します。血圧や心拍数の上昇は交感神経優位の状態と考えられ、交感神経の活動が活発化することにより、血管収縮あるいは副腎髄質からのアドレナリン放出などが“痛覚受容器”や“冷受容器”の反応を高め、痛みが増すと考えられます。(痛みに関連する神経系が直接応答することもあります。)ただし、気圧がしばらく一定に保たれていると血圧、心拍数は落ち着き、痛みもおさまります。また、気圧の変化よりも反応はゆるやかですが、気温の低下によっても、血圧と心拍数が上昇することがわかっています。 

気圧変化が、急なほど「天気痛」がひどくなる傾向にあります。特にしんどくなりやすいのは、気圧が低下するときです。なぜなら、気圧が変化すると、人間の身体はストレスを感じるため、それに抵抗しようとして自律神経が活発に働き始めます。(自律神経系には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は血管を収縮させ、心拍数を上げて身体を興奮させる働きがあります。一方、副交感神経は血管を広げて身体をリラックスさせる働きがあります。)気圧の低下により、交感神経と副交感神経の調整がうまくいかなくなることが、「天気痛」の原因なのです。

梅雨時期の「天気痛」に備えた4つの予防策

気圧が下がって天気が崩れる、前日よりかなり気温が低下する、乾燥注意報が出るほど湿度が下がるといった気象の変化で症状が悪化するのが天気痛の特徴です。
だから、気圧や気温が日々変動しやすい梅雨時期は「天気痛」がひどくなるシーズンといえます。この梅雨時期の「天気痛」に備えた予防策をお伝えします。

1 温めて予防

気象の変化を予測し、先に準備することが大切。
身体を冷やさないようにするだけでなく、サポーターなどを活用して痛みが来る関節などの冷え対策をして温める。

2 食事で予防

冷たいもの、なま物、糖分の多いものを控え、生姜・ねぎ・シソなど、体を温める薬味や、食材を意識的に食生活にとりいれる。

※梅雨の時期おすすめの食材

●利尿作用のある、小豆、冬瓜、緑茶、アサリ、キュウリ、トマト、スイカなど。

●発汗作用のある、ショウガ、ネギ、香菜、シソ、ペパーミントなど。

●気のめぐりをよくし、ストレスを緩和する作用のある、オクラ、ワカメ、セロリ、ニンニク、クラゲなど。

●ビタミンB1を多く含む、豚肉、豆腐、小豆、かぼちゃなど。

3 耳マッサージで予防

気象病を引き起こす原因になる自律神経を整えます。

一、耳全体を親指と人差し指でもんでほぐす。

耳の付け根もよく揉む

二、親指と人差し指で耳の上部をつまみ、斜め上に3秒くらいひっぱる。

3回繰り返す

三、同じように耳の中央をつまみ、横に3秒くらいひっぱる。

3回繰り返す

四、同じように耳たぶをつまみ、下に3秒くらいひっぱる。

3回繰り返す

五、耳の上下をつまんで折りたたむようにして刺激する。

3回繰り返す

六、耳の後ろを人差し指で上から下まで押しながらさする。

3回繰り返す

基本は、気持ちよく揉むことです。夜寝る前に揉めば、リラックス効果で寝つきもよくなります。

4 入浴で予防

身体が冷えて症状が重くなることが多いので、毎晩、風呂でぬるめのお湯(40℃前後)に10〜15分ほど浸かり、体を温めてから眠ってください

「天気痛」かもしれないと思った方、梅雨の時期に、天候悪化の予報が出た時には、この予防策を思い出してくださいね。

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プロフィール

楊 さちこよう さちこ

医学博士、南京中医薬大學教授、東方美学研究院院長、
世界中医薬学会連合会亜健康専業委員会常務理事

中医学とは、「アンチエイジング×健康×長生き」のための学問です。中医学の教えは、「衣食住」すべてに関わるものなので、 病気を治すだけではなく、病気にならないようにすることを考えています。「人がいっまでも若々しく、健康で、長生きするための ライフスタイル」を提案し続けています。

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