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楊さちこの季節のコラム

秋の始まり、残暑が続くときの冷え対策

2020.09.01

暦の上はもう秋ですが、まだまだ暑い日が続きます。今年の立秋は、8月7日です。それを考えるととっくに秋に突入していると考えがちですが、実際は立秋からが本格的な酷暑の時期だといわれています。体温調整が難しい秋の初めだからこその冷え対策をお知らせします。

自律神経機能がうまく働かなくて起きる「夏冷えバテ」注意!

秋の始まりは、体温調整が難しい時期です。日中は汗がだらだら出るほど暑いのに、朝晩は涼しくなりますよね。
1日の温度差が大きく、身体が熱くなったり、冷えたりします。すると、自律神経の調節機能が低下してしまい、暑いのに冷えを感じたり、冷房の中にいると寒く感じたりします。また、内臓の消化機能まで低下するので、食欲がなくなったり、「暑いから」と、冷たいものばかり口に入れて、お腹の調子が悪くなったりします。その結果、「夏冷えバテ」をしてしまったり、夏風邪を引いたりするので、注意が必要です。

秋の入り口の「今」に取り組む

人間の身体は外の気温に対して体温調節を行い、約37℃を保つようになっています。しかし急激な温度の変化があると、体温調節機能がうまく働かなくなり体調を崩してしまいます。こうした温度変化に対応するためには、前もって暑さに慣れることが必要です。暑さに慣れるために手っ取り早いのが、「運動で汗をかく」こと。暑い環境での運動は、身体の中の血流が増加され、皮膚から熱を発散させる能力が高くなります。この状態を維持することで、適切な発汗が促され、暑いときにも体温を調節する機能が効率よく働くようになります。
朝の比較的涼しい時間にウォーキングやジョギングなどでしっかり汗をかいて、その後シャワーなどでさっぱりすると、身体も心もしっかり目覚めることができるうえに、暑さに慣れる身体になるのです。
運動は、適度に水分補給を取りながら、個人の体力レベルに合わせて、無理なく続けられる範囲で行いましょう。

「胃について知る」

「胃袋」というものについて、考えたことはありますか?
胃は、内容物を詰め込めば1.2〜1.6Lくらいの容量にもなる巨大な袋です。そして、胃壁は平滑筋という筋肉の一種でできています。正常な位置に胃があれば、お腹がいっぱいになると肋骨内側のみぞおちの下あたりがポッコリします。そして、空腹の時にお水を一口飲み込むと、ツーっと冷たさが喉から食道を通って伝わり、胃の壁がひんやりするのを感じることができると思います。
つまり、冷たいものをたくさん摂るということは、巨大な氷嚢を身体の内側にぶら下げていることになるわけです。
その冷えた氷嚢の中に、脂っこい食べ物がポトリ、ポトリと落ちていくことを想像すると、どうでしょうか?もちろん消化活動はされていきますが、例えるなら、冷めた角煮のように脂が白く固まる様子です。あまり身体によさそうな感じはしませんよね。

「胃を冷やさない」

また、身体の中央部に位置する胃の周辺には、肝臓、脾臓、胃、大腸、小腸など身体の大事な臓器が多数隣接していますので、胃の冷えは周囲の臓器にも影響を与えてしまいます。本来ひとの身体に備わっている機能に「消化」があります。消化には、食べ物を混ぜるための機械的消化と、胃液の分泌で消化を促す化学的消化があります。その二つの消化機能とも、冷えると動きが鈍くなってしまいます。
胃の冷えは、内臓全体の冷えにも繋がります。そして、「夏冷えバテ」の症状である食欲不振、免疫力の低下、身体の疲れやすさ、便秘や下痢…さまざまな不調を引き起こす可能性があります。なので、まずは胃を冷えから守ることが「夏冷えバテ」対策として最も大切になります。

超簡単!胃を冷えから守る方法

(1)温かい飲み物を摂る習慣をつける

胃の冷えを解消するためにオススメしたいのは、シンプルですが温かい飲み物を摂ること。季節の変化に合わせて、まずは少しずつ冷たい飲み物から温かい飲み物に切り替えてみましょう。ただしコーヒー、紅茶、緑茶などカフェインを含む飲み物の多くは身体を冷やす傾向があるとも言われますので、杯数は少なめに。

(2)簡単な運動方法で自ら熱を生む

身体の中に熱を生み出すためには、内臓と筋肉を鍛えることがポイントです。筋肉は伸縮することで熱を発生させ、血液がその温かさを身体の隅々まで運びます。ご自宅でも簡単にできる運動を取り入れ、冷え知らずの身体づくりを目指しましょう。

(3)腹巻で、胃を冷やさない

薄手の腹巻を24時間しておくことで、胃の冷えから身体を守ることができます。

今からの季節を快適に過ごすために、すぐにできることから始めてみませんか?

自宅で簡単!すぐできる運動

●「手首回し」「足首回し」

手首回し

「前へならえ」のように、腕を前方にスッと突き出したら軽くげんこつをつくります。そのげんこつを内回り、外回りで回転するだけ。

足首回し

椅子に座って、両足を軽く上に上げ、足首を内回り、外回りに回転するだけ。

手足とも、外回り、内回り、各9回ずつが目安です。朝起きた時に行うのが特におすすめです。

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プロフィール

楊 さちこよう さちこ

医学博士、
南京中医薬大學教授、東方美学研究院院長、
世界中医薬学会連合会亜健康専業委員会常務理事

1961年、大阪生まれ。中医医学博士。日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけたアジアンコスメの第一人者。南京中医薬大学 東方美學研究院院長。香港中薬聯商会の顧問をつとめ「草本安全標準委員会」を提唱、設立。漢方美容アイテムの開発や健康講習会を展開するなど、美に関するトータルプロデューサーとしても活躍。

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