楊さちこの季節のコラム
寒い季節の風邪・乾燥対策
2020.12.01
秋も深まってまいりました。空気の乾燥と寒さが気になり始める時期でもあります。実は、空気が乾燥すると、呼吸によって大気をとり込んでいる「肺」がもっとも影響を受けやすくなります。秋から冬へ向かう今の時期は、乾燥から身体を守り、寒い冬に備えて免疫力をつけることがいちばん大切です。
「肺」を鍛えて免疫力を上げましょう!これからの時期は肌や髪、口の乾燥だけでなく、乾いた空気が体内に入り込んで「肺」を侵すため、咳や痰などの呼吸器系の症状が起こりやすくなります。こうした乾燥によるトラブルを、中医学の古典である『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』では、「秋は肺の主(つかさ)どりとなり、肺は皮毛を生じ、鼻を主どり…」と記しており、秋と「肺」は深い関係にあることがわかります。つまり、大気の乾燥による肌の乾燥やかゆみ、鼻炎などのトラブルも、実は根本として「肺」が影響を受けているために現れる症状なのです。
乾燥から身体を守るために行うべきこと
喉が乾燥すると風邪を引きやすくなります。免疫力を上げるためには、鼻や喉の粘膜を守ることが大切です。加湿器や濡れたタオルを使い部屋が乾燥しないように過ごしたり、外出時や就寝時にはマスクをするなど上手に対処して身体を守りましょう。また秋は、「肺」をうるおす旬の味覚がたくさんあります。果物では梨、野菜ではレンコン、さつまいも、ヤマイモ、ゆり根などがおすすめです。特に梨の皮は、喉や肺を潤す咳止めの生薬として用いられるほど、乾燥対策には有効な果物です。
気持ちの波に注意する
秋の風景や夕暮れは、元気な人でもなんとなく寂しくなってしまいがちです。ですので、秋は「気分に波が出やすい季節」だと言われています。気分が落ち込むと、身体の気の流れが悪くなってしまいます。そのため、意識的にリラックスできる時間を作る事も、この季節の変わり目を上手に過ごすポイントとなります。おもいきり深呼吸して秋の澄んだ空気を感じてみてはいかがでしょうか?深呼吸には、冷えや乾燥、ストレスでカチカチに固まった身体や心を柔らかくするパワーがあります。きっと、気の流れも整えてくれるはずです。
冬を元気に過ごす準備をする
秋は、夏の疲れをしっかり回復し、これから来る厳しい寒さに備える為に無理なく身体を整えるための季節です。中医学の古典には、「秋は早寝・早起きをして安定した生活を送るように」と書かれています。早寝で陰を養い、早起きをすることで陽気を入れ、身体の内側から陰陽のバランスを整えていきます。
今のこの時期に身体と心を整える事は、冬を元気に過ごす準備になります。本格的に寒くなる冬を迎える前に、「肺」を守って免疫力を上げましょう!
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