楊さちこの季節のコラム
年代別の冷え対策
2023.04.01
中医学では、冷えは「気」「血」「陽」の不足や滞りによって起こると考えます。
冷えの原因は、年代や体質によって異なるため、冷えのタイプもさまざまです。そのため、自分の年代に合った温活ケアをすることが大切です。
以下では、20~30代、40~50代、60代以降の女性に多い冷えのタイプとその原因、衣食住の面からの解消法を紹介します。
20~30代の冷えの原因
20~30代の女性に多い冷えのタイプは「四肢末端型」です。
手足の先まで血液が循環しないことで冷えを感じるもので、疲労や無理なダイエットが背景にある可能性があります。
しもやけや立ちくらみ、ニキビ、月経トラブルなどが起こりやすく、筋肉量も低下します。
20〜30代の冷え対策
衣
夏場でも肩を出すファッションは避け、腹巻きやレッグウォーマーなどで手足を温める。通気性の良い素材を選ぶ。
食
ドライフルーツや黒豆など血液を補う食材を摂る。ショウガやネギなど身体を温める食材も積極的に摂る。
住
湯船につかったり足湯や手浴をしたりして血行を促進する。ウォーキングや筋トレなど適度な運動を行う。
40~50代の冷えの原因
40~50代の女性に多い冷えのタイプは「上熱下寒型」です。
気や血のめぐりが悪く滞った状態で上半身がほてり下半身が冷えるもので、顔色が悪かったり肌荒れしたりすることもあります。さらに更年期障害や月経不順などホルモンバランスに関係する問題も起こりやすくなります。
40〜50代の冷え対策
衣
肘や手首からの冷えが侵入するのを防ぐために長袖を意識しましょう。また首元やお腹、足元から逃げる陽気を保つためストールや足首が隠れる靴下などで冷え対策をする。ゆったりした服装で血行を妨げない。
食
青魚や野菜など血液をサラサラにする食材を摂る。酢や梅干し、レモンなど酸味のあるものも効果的。冷たいものや甘いもの、高脂肪のものは控える。
住
湯船につかったり足湯や手浴をしたりして血行を促進する。 ウォーキングや筋トレなど適度な運動も行う。
60代以降の冷えの原因
60代以降の女性は、更年期を過ぎてエストロゲンなどの女性ホルモンが減少することで、血管が収縮しやすくなり、冷えやすくなります。また、筋肉量や基礎代謝も低下し、体温調節機能も衰えるため、冷えに弱くなります。60代以降の女性に多い冷えのタイプは「全身型」です。
身体全体が冷え、体温は常に低いのが特徴です。体質やストレスや生活習慣の悪化によって極端な体力低下が原因となって起こります。ただし、甲状腺機能低下症などの病気が潜んでいる可能性もあるので、もし、冷えが強いようであれば医療機関での診察をおすすめします。
60代以上の冷え対策
衣
足首までが隠れる長ズボンやレギンスを選ぶのがおすすめです。 また首元やお腹、足元から逃げる陽気を保つためストールや足首が隠れる靴下などで防寒する。通気性の良い素材を選ぶ。
食
雑穀やイモ類、キノコ類など熱量を増やす食材を摂る。 ショウガやネギなど体を温める食材も積極的に摂る。
住
湯船につかったり足湯や手浴をしたりして血行を促進する。 ウォーキングや筋トレなど適度な運動も行う。
ご自分だけでなく、ご家族様やご友人様などの冷え対策のこと参考になれば幸いです。
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