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楊さちこの季節のコラム

「肝」をいたわる養生法で春を、より元気に楽しむ!!

2024.3.18

「肝」の働き過ぎを防いで春のトラブルを回避

春は生命が生まれ、成長する季節。自然界では花や草木が芽吹き、動物や昆虫も活動し始めます。人間もウキウキした気分になりますよね。でも、同時に心身のバランスが崩れやすい時期でもあります。

 東洋医学では、春は「肝」の季節。肝臓は血の貯蔵庫であり、気を全身にめぐらせる働きも担っています。春は肝臓の働きが活発になりますが、同時に疲弊しやすくもなります。肝臓が疲れると、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。

これらのトラブルを予防や緩和するためには、肝臓の調子を整えることが大切です。

「肝」の調子を整える服装選び3つのポイント

春は、日中と夜の寒暖差が10℃以上になる日もあります。寒暖差により自律神経が乱れると冷えも悪化し、さまざまな身体の不調を招きます。春の服装は、肝臓の調子を整えることを目的として寒暖差から身体を守る服を選びましょう。

1.下は厚く上は薄く

まだ寒い日や冷たい風が吹く日もあります。下半身は温かく保温し、上半身は薄着にすることで体温調節をしやすくしましょう。下半身は肝に関係するツボが多くあるので、冷えないように注意。上半身は肝の気が上がりやすいので、熱を逃がしやすくします。下着も、下は厚手のものを選び、上は薄手のものを。暖かくなっても下半身を冷やさないために、腹巻きでお腹を守り、レッグウォーマーや靴下をはいて足元から温めるようにしましょう。

2.酸味の色を取り入れる

東洋医学では、色にも五行の性質があります。春は木の季節。木に対応する酸味の色を取り入れることで、肝の働きを助けます。酸味の色とは、青や緑などの色。服や小物に取り入れると春の気分にもなれます。

3.やわらかい素材を選ぶ

肝の気が高ぶりやすいので、やわらかい素材の服を選んで肝の高ぶりを鎮めましょう。やわらかい素材は肌触りがよく、心地よい気持ちに。コットンやリネンなどの天然素材、保温力と速乾性のある、身体を冷やさない素材がおすすめです。

春は、新しいことに挑戦する季節でもあります。服装に気をつけることで、いっそう春を元気に楽しめるようになるでしょう。

実践!「肝」をいたわる養生法

春に起こりやすい「肝」のトラブルから身体を守る「食」と、いつでもどこでもできる「ツボ押し」をご紹介します。

食養生

春の食養生のポイントは、「冬の間にためこんだ不要なものを身体の外へ排出する」こと。「苦味」のあるものには、最大のデトックスである便通をよくする作用があります。同時に、解毒機能をもつ「肝」の働きを高めることも大切。柑橘類など「酸味」のあるものには、「肝」の働きを助ける作用があります。

菜の花、ふきのとう、春キャベツ、
たけのこ、アスパラガスなど

酢、柑橘系の食べ物、梅干し

ツボ養生

血のめぐりをよくする(温活)+デトックス(老廃物や余分な脂肪・水分排出)

合谷(ごうこく)

[ツボの場所]手の甲の、親指と人差し指の骨が交わったところにあるくぼみにあります。

[ツボの押し方]反対の手の人差し指の第二関節を使ってゆっくり刺激します。

労宮(ろうきゅう)

[ツボの場所]手を握った時、手のひらで中指が当たるところにあります。

[ツボの押し方]労宮を中心に手のひら全体を、反対の手の親指でやや強めに指圧するのがおすすめ。

関衝(かんしょう)

[ツボの場所]薬指の爪の生え際の付け根、小指側にあります。

[ツボの押し方]反対の手の人差し指と親指を使って薬指をはさみ、人差し指を支えに親指で刺激します。

プロフィール

楊 さちこよう さちこ

医学博士、南京中医薬大學教授、東方美学研究院院長、
世界中医薬学会連合会亜健康専業委員会常務理事

中医学とは、「アンチエイジング×健康×長生き」のための学問です。中医学の教えは、「衣食住」すべてに関わるものなので、 病気を治すだけではなく、病気にならないようにすることを考えています。「人がいつまでも若々しく、健康で、長生きするための ライフスタイル」を提案し続けています。

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